長野観光⑥~信州名物のおやき~

2022年にオープンした「OYAKI FARM(おやきファーム)」で名物のおやきを食べてきました!

外観がおしゃれなおやき専門店です

おやきとは?

「おやきを知らない」という方は滅多にいないと思いますが、改めてどういった食べ物か確認しておきましょう。今回は最も信頼が置けるであろう農林水産省のHPから抜粋しました。

「おやき」は、小麦粉と蕎麦粉を水または湯で溶いて練り、薄くのばした皮にあんや野菜など旬のものを包み焼いたもので、信州を代表する郷土料理。地域によっては「やきもち」とも呼ばれる。上水内郡西山地域が発祥といわれており、その歴史は古く、小川村の縄文遺跡からは雑穀の粉を練って焼いた跡が発見されている。山間部は急峻な地形が多く、寒冷な気候のため米の栽培に適さないところが多い。こうした山間地では小麦や蕎麦が多く栽培され、1日1回はその粉を使った食事をつくって食べたといわれ、米の代わりとして先人の食を支えた。一方、豪雪地帯である栄村は小麦の栽培が適さず、米粉を原料とした「あんぼ」というおやきがつくられている。
昔はどこの家にも囲炉裏があり、西山地域では「ほうろく」とよばれる鉄製の鍋で表面を焼いて囲炉裏の灰の中でおやきを蒸し焼きにして、周りに付いた灰を落として食べていた。このおやきを「灰焼きおやき」といい、以前は主流だった。それが里から町へと伝わり、「蒸す」「焼く」「焼いて蒸す」「蒸して焼く」など、様々な調理法が生まれた。包む具材は、なす、きのこ、かぼちゃ、切干大根などを味噌や醤油で味付けし、それを単体もしくは複数混ぜたものなど様々な種類がある。身近にあるものや季節の具材を入れて楽しんだ。おやきは元々北部に伝わる郷土食だが、観光資源として価値が高まるにつれて県内全域に広まり、今では県全体の郷土料理として親しまれている。

農林水産省「うちの郷土料理」より抜粋

野沢菜のおやきが最も有名かと思いますが、クリームチーズなど洋風な具材をつかったおやきも数多くあります。

おやきファームとは?

2022年にオープンしたおやき専門店です。製造工程の見学や、おやき作り体験もできる工場と店舗の併設施設です。もちろん店内で食べることもできますし、テラスで長野の景色を見ながらおやきをいただくこともできます。

最初は何の建物かわかりませんでしたが、娘が「おやきって書いてあったよ」と教えてくれました。私と妻は「おやきであんなおしゃれな建物つくる?」なんて半信半疑でしたが、、驚きました。県民のおやきに対する愛を感じました。

市内からは少し離れていますが、長野ICのすぐ近くなので車で長野に観光する場合は立ち寄りやすいと思います。

おやきファームのHPはこちらです→https://www.irohado.com/f/oyakifarm

店内も非常におしゃれでした
階段を上がると広いテラスに出ることもできます
周りの山々を眺めることができます
雪化粧した山々が非常に綺麗です

何のおやきがオススメ?

おやきファームのおやきは揚げ焼きに近いので独特の食感があります。具材もたっぷり入っているので、非常に満足度が高いです。鉄板は野沢菜ですが、スイーツとしてのおやきを楽しむことができるので、アイスサンドがオススメです。娘はアイスサンド一択でした(笑)

手前は「おやきドーナツ」です
手ブレ満載ですが、アイスサンドです

近くには歴史的な場所も

おやきファームのすぐ近く(同じ敷地内とも言える距離)には武田方の軍師で有名な山本勘助の鎮魂碑と「胴合橋」があります。山本勘助は2007年の大河ドラマ「風林火山」で内野聖陽さんが演じたので、詳しく知らなくとも名前だけは知っている、という方も多いのではないでしょうか。

そしてなぜここに山本勘助の鎮魂碑があるかというと、勘助は有名な「川中島の戦い」で戦死しています。そして川中島がこの付近なのですが、ここで勘助の首が討ち取られます。その勘助の首を家臣が取り返すのですが、当然血まみれでよく顔がわかりません。そこで付近の川で首を洗っていたところ、胴体が流れ着き勘助の首と一致した、という場所です。そこから「胴合橋」と言われるようになったようです。

永禄4年(1561)の戦いで「啄木鳥(きつつき)の戦法」を見破られた山本勘助は、2百の手勢で敵に斬りこんだが、泥真木明神(泥木明神、勘助宮跡)付近で討ち死にし、その首は敵兵に奪われた。妻女山(さいじょさん)から転進してきた武田軍が加勢し、上杉勢が退却をはじめるころ、家来たちは主君の首を奪い返す追跡が始まった。家来10人ほどが取り戻してきた勘助の首は、いずれも風貌が変わり、血に染まっていて、どの首が主人かわからない。血まみれの首を洗って戦場からかついできた胴体と首を一つずつ合わせ、ようやく勘助の首を確定した。2キロも離ればなれになっていた首と胴体が合ったというのは、勘助の首が胴体を呼び寄せたに違いないという。

ながの観光コンベンションビューローよりhttps://www.nagano-cvb.or.jp/furinkazan/siseki/entry/000156.html
正直、おやきファームとのミスマッチですが・・仕方ないですね!
近くには川中島古戦場があります

まとめ

信州名物のおやき、食べたくなりましたか?長野駅でも色々なおやきを食べることができますが、可能であればおやきファームまで足を伸ばしてみてください。きっと新しいおやきに出会うことができます。おすすめは野沢菜とアイスサンドの組み合わせです。揚げ焼きなので数多くは食べられませんが、この2個で十分に心もお腹も満足できますよ。

最後までお読みいただきありがとうございました!

う~ん、美しい!