長野観光① ~牛にひかれて善光寺”前編”~

2023年7月22日

「一生に一度は参るべき」とされる"善光寺"に行ってきました。

かの有名な善光寺とは?

日本最古の仏像(秘仏)を御本尊とし、国宝にも指定されているお寺です。この御本尊は「一光三尊阿弥陀如来」とされ、インド発百済経由という経路で日本に持ち込まれました。そしてこの御本尊を善光さんが今の地(長野県)にお納めに(開山ともいいます)なったので「善光寺」となったわけです。善光寺は人名由来なんですね。そしてこの善光寺の何がすごいかというと、善光寺が「無宗派」であることと、日本最古と言われる秘仏のご本尊を「誰も見たことがない」ということではないでしょうか。7年に一度行われている御開帳で拝見できる仏像は御本尊の分身(前立本尊)になります。

誰もが聞いたことのある歴史上有名な人物はもちろんのこと、今も昔も遠くから参拝客が絶えない日本でも最も有名なお寺といっても過言ではないのでしょうか。

そして「牛にひかれて善光寺」とは、「信心のない老婆が干していた洗濯物を引っ掛けて走っていく牛を追いかけて善光寺にたどり着き、その後厚い信仰をして極楽浄土を迎えることができた」ということに由来しています。思わぬことから良いことに導かれる諺として使えわれるようになったようです。

善光寺のHPはこちらです→https://www.zenkoji.jp/

ながの観光netの善光寺紹介はこちらです→https://www.nagano-cvb.or.jp/modules/feature/00005

YouTuberのスーツさんがわかりやすく解説していますので参考にされてください。

この「善光寺」も牛の形に見えるとか・・・

善光寺へのアクセス

善光寺は非常に立地がよく、長野駅からもバスもしくは電車ですぐに向かうことができます。(もちろん徒歩でも行けますがで30分弱要します)

現在の長野駅は善光寺から約2km、十八丁ほどの距離にありますが、この「十八」が非常に重要で、仏教における四十八請願のうち、第十八願は本願(最も大切な誓願)とされています。このことから縁起の良い十八という数字を駅建設に用いたわけです。善光寺がベースで駅が建設されるわけですから、その影響力はものすごいんだろう容易に想像できますね。今でも一部を除いて一丁ごとに石碑が並んでいます。

今回は最寄り駅の「善光寺下駅」まで長野電鉄を利用しました。

善光寺へは長野駅の「善光寺口」が出発点です
昔のロマンスカーと日比谷線で活躍した車両が使われています

本堂の参拝以外にできること①お戒壇めぐり

やはり有名なのは「お戒壇めぐり」でしょう。本堂内右手にお戒壇への入り口(階段)があります。階段の先は真っ暗な通路となっておりますが、右側の壁に触れながら歩いていくと『極楽の鍵前』があります。この鍵に触れると御本尊と結ばれ極楽浄土へ行けると言われています。ただ、本当に真っ暗なので怖くなって途中で引き返す方もいるほどです。(私もすごく怖かったです。足元にわずかな灯りはあるのですが、不思議と漆黒の中にいる気分になります)

貴重な機会ですのでお戒壇めぐりも体験しましょう。

本堂を横から撮影しました。非常に大きな建物であることがわかります

本堂の参拝以外にできること②山門に上がれます

お時間に余裕がある方は山門にも上がりましょう。山門からは参道を一直線を見渡すことができ、絶景を味わうことができます。また、本堂側を向けば善光寺の全容を見ることもできます。上り下りする階段が急なので小さいお子様がいる場合は気をつけましょう。

景色も非常に良いですが、四天王像や江戸時代の参拝客の落書きを見ることができます。堂々と出身地と名前が書き記されていたので善光寺とつながっていたいのかなぁと思いました。

参道を一直線に見ることができます。16時を過ぎていましたが参拝に来る方が多かったです
山門からでも本堂内を撮影することは厳禁です。ご注意ください!!!

本堂の参拝以外にできること③経蔵で輪蔵を回すことができます

善光寺の解説を拝借すると、

1759年建立。中には八角の輪蔵【りんぞう】があり、その中には全てのお経を網羅した一切経が収められています。輪蔵は元来、経典を収める書庫ですが、腕木がついており、これを押し回すことで、中の総ての経典を読むことと同じ功徳を得るといわれています。重要文化財としては珍しく、参拝者にこの輪蔵を回していただくことが可能です。

善光寺HPより(https://www.zenkoji.jp/meguru/)

とあります。輪蔵を回すことでお経を読んだことと同じ効果を得られるようです。しかも重要文化財を自分の手で回すという貴重な体験もセットです。適した言い方ではないかもしれませんが、「回さない選択肢はない」です。

経蔵の解説版です

前編はここまでです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!後編もどうぞお楽しみください。