山梨観光⑦~山梨県立リニア見学センター~

2023年7月22日

念願のリニア見学センターに行ってきました!早く開業してほしいとより一層思わせてくれる施設でした。

リニア見学センターとは?

リニア見学センターは山梨実験線の走行開始に合わせて開館しました。500km/hで走行するリニアを間近で見れる「日本唯一」の施設で、「どきどきリニア館」と「わくわくやまなし館」があります。

どきどきリニア館では、リニアの見学や展示物を楽しむ事ができ、わくわくやまなし館は山梨県の観光・物産情報の紹介やお土産を販売しています。わくわくやまなし館の3Fでも走行を見学することができます。リニアが通過する際は館内アナウンスで知らせてくれるのでずっと構えている必要はないので安心です。

休館日はもちろん、走行試験がない日もありますので事前にカレンダーをチェックしましょう。

山梨県立リニア見学センターのHPはこちら→https://www.linear-museum.pref.yamanashi.jp/index.html

はやくリニアを見たいので、家族一同早歩きでどきどきリニア館に向かいます
気持ちが高ぶります
いざ、施設内に突入です
初代L0系の実車が迎えてくれます。2003年に当時の世界最速(581km/h)を記録した実車両です

リニア見学センターへのアクセス

見学センターと言えど、実験場ですので建物は町中にありません。電車の場合は大月駅からバス、自動車の場合は大月ICが最寄りの高速道路です。

高速道路からも見学センターを確認することができます

眼の前を通過するリニア

見学センターなので実際に走行試験を見ることができます。リニアは150km/h以下はタイヤ走行ですが、それ以上の速さになると磁気を利用して浮上します。その様子は館内の案内モニターで確認することができます。案内モニターでは実験線のどのあたりを走行しているかを見ることができますよ。

現在の実験線は山梨県内ですが、開業後の走行ルートは、品川駅ー神奈川県駅(現在の橋本駅周辺)ー山梨県駅(現在の山梨県産業技術センター周辺)ー長野県駅(現在のイオン飯田店周辺)ー岐阜県駅(現在の美乃坂本駅周辺)ー名古屋駅を予定しています。

※カッコ内はJR東海の情報とGoogleMapsを見て私が「このあたりかな」と予想しただけですので参考までに。

JR東海が公開している予定ルートはこちら→https://linear-chuo-shinkansen.jr-central.co.jp/plan/

実際にリニアが近づいてくると轟音でわかります。「お、来るぞ来るぞ」と待ち構えているとあっという間に眼前を通過してしまいます。動画で撮っていてもわずか1、2秒。その速さに圧倒されます。

現在の東京~大阪は飛行機と新幹線にとって「ドル箱路線」と言われており、各社が利用客獲得にしのぎを削っていますが、リニアの凄さを実際に見ると「こりゃ飛行機だと勝てないな」と率直に思ってしまいました。飛行機はその特性上、空港の立地が課題となりますが鉄道・リニアの駅は市内ですからね・・・総移動時間で考えると時間としての価値は鉄道・リニアの方が高そうです。

あっという間に通過してしまいます。静止画を撮るには連写がオススメです

メーカーからすると当たり前かもしれませんが、プラレールの再現度の高さに驚かされます。車輪もクリア仕様にしているみたいです。細かいところの心配りが素晴らしいので「もう少し高くても良いのでは?」と思わされます。グッズコーナーでもリニアのプラレールを購入されている方が多かったです。よろしければ下記リンクから是非お求めになってください。

Amazonの商品紹介ページはこちら

東京から大阪までがひとつの都市圏に

リニアが開通すれば東京(品川駅)~名古屋、大阪までの移動時間が大幅に短縮されますが、見学センターがある山梨県もとてつもなく時間が短縮されます。現在の甲府駅にリニアが乗り入れることはなく、「山梨県駅(仮称)」が新設されますが、そこまでの所要時間がなんと30分以内となります。今でこそ新宿から特急に乗れば2時間とかからずに甲府駅に着くことができますが、なんと30分以内で山梨県まで行くことができるようになります。もはや旅行ではなくちょっとしたお出かけ感覚ですね。車内でうっかり寝過ごしたら大変なことになりそうです。

そしてその先の名古屋までは40分、大阪までは67分を予定しているそうです。これにより東京から大阪までが一つの巨大都市圏になり、現在の経済や、休暇の過ごし方などライフスタイルが大きく変わってくると言われています。最初はきっと高額運賃と思いますが、東京・山梨・名古屋・大阪等で拠点を構える企業から「広域異動」という概念が将来的になくなるかもしれませんね。私個人としてはなくなることを切に願います(笑)

政府広報より→https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/201704/201704_03_jp.html

ジオラマから見る未来図

どきどきリニア館ではリニア開業後をイメージしたジオラマが展示されています。ざっくりな位置関係ですが、既存施設は詳細に再現されています。GoogleMapsで確認すると山梨県駅と現在の甲府駅は7km程度、多くても10km程度の位置関係になるはずなので、そこまで不便にはならないでしょう。近くに国道358号線が走るので、シャトルバスが間違いなく運行されると思います。車でも30分とかからないと思いますので、品川駅から甲府駅まで約1時間というとことろでしょうか。品川周辺や羽田空港へ行く方にとっては特急あずさを利用するよりも利便性が向上しそうですね。

山梨県駅のジオラマです。家の近くにリニア駅ができたら最高ですね
甲府駅と武田神社のジオラマです。信玄公祭りも再現されています
甲府城のジオラマです。桜の時期がオススメなのでしょう。周辺の建物もよく再現できています

まとめ

今回は山梨県立リニア見学センターをご紹介しました。鉄道にあまり興味が無い方でも間違いなく満足できる施設だと思います。実際に海外の観光客も多くいらっしゃいました。ANAのWebサイトでも英語で紹介されていますが、色々なメディアで紹介されている観光スポットなのでしょう。

お出かけで気になる「ご飯事情」ですが、見学センターの近くに「道の駅つる」がありますので心配ご無用です。ここではほうとうを始め、鳥モツやとんかつなどのご当地グルメをいただけます。ただし、見学センターの利用者はほぼ立ち寄る流れになるので、休日には売り切れが出ます。お昼時間よりも少し前に行くほうが安心です。

静岡県知事を始め、色々な課題が山積のリニアですが、この見学センターに行ったことで「早く開業できればなぁ」と思いました。もちろん、各地域には生活されている方々がいらっしゃるので、最大限の配慮や救済措置が望まれます。理想論かもしれませんが、みんなが納得できる落とし所が見つかれば良いと切に願います。

見学センターへの重要なアクセスは東京寄りの大月駅・大月ICがポイントになりますので、首都圏にお住まいの方は余裕で日帰りができます。是非、次のお休みの予定にいかがでしょうか?本当にオススメですよ。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

道の駅からは実験線を見上げてる形になりますが、通過時の音はしっかり聞くことができます
JR東海をはじめ、リニア開業に携わる方々の努力が結実することを切に願っています!