古墳時代のお墓郡~吉見百穴~
国指定の史跡なので東松山に行かれた際は是非足を運んでください!
吉見百穴とは
大正12年に国指定史跡となった横穴墓群です。吉見一帯を治めていた有力者達が葬られていたと考えられています。確認できる横穴の数は219もあり、日本一の規模を誇ります。実際に中に入ることもできますよ。
東松山のどのあたりにある?
車で行く場合は、関越道の東松山ICで降りて約30分程の距離にあります。無料の駐車場も併設されています。
電車で行く場合は、東武東上線の東松山駅で下車し、バスに乗り換えて「百穴入口」が最寄りのバス停です。バス停から徒歩5分程度で着きます。JR利用の場合は鴻巣駅からバスに乗り換えますが、少し時間を要するので東上線利用がおすすめです。
太川さんも行きたかった百穴
「バス旅」こと「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 第13弾」で最寄りのバス路線を走りました。第13弾は新宿駅西口から新潟市の萬代橋を目指します。ネタバレになりますので詳しくは書きませんが、この路線を通った際に太川さんが「行きたかったなぁ」と言っていました。蛭子さんもどうやら百穴をご存知だったようです。第13弾はシリーズを通じても人気のある回ですので、ご興味があれば是非下記リンクからDVDをお求めください。ゆっくりできる夜にお酒とこのドタバタドキュメンタリーのセットは良いですよ(笑)
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戦時には工場として利用もされていました
太平洋戦争の末期、空襲によって日本の航空機製造能力が非常に低下していたため、空襲を逃れて製造できる地下工場が求められていました。他にも候補地はあったようですが、構造上、手っ取り早く掘削できる百穴遺跡が選ばれて地下工場が作られました。いくら国難だったとは言え1000年以上の歴史がある国指定の史跡に手を入れるのは非常に残念ですね。
以前はこの軍需工場に入れたようですが、現在は立ち入ることができません。
ドラえもんの秘密道具も?
この百穴には国指定天然記念物である「ヒカリゴケ」が自生しています。コケなのですが、黄緑色の光を放っているように見えることからヒカリゴケと名付けられました。ヒカリゴケは山地で見られる植物なのですが、日本一の平野である関東平野に生息しているのは極めて珍しいそうです。それだけ百穴(墓穴)の環境が生息に適しているんですね。解説板を見たときは「藤子先生はこれからひみつ道具のヒントを得たな」と確信しました。なんと言っても道具名は「ピッカリゴケ」ですから。下記の劇場作品でもピッカリゴケがふんだんに使われてます。
まとめ
古墳時代の史跡とは言え古墳のような形ではないお墓ですから、非常に興味深かったです。当時はどのような技術で掘削したのでしょうか。割りと急な斜面ですので上の方は相当に危険だったのではないかと思われます。当時の信仰情報に明るくはありませんが、きっと様々な思惑があって建設されたお墓なのでしょう。
ま頑張って急な階段を登りきれば、素敵な眺めが待っていますので景色目当てに行くのもありです。空気が澄んでいれば浅間山まで眺めることができます。春には眼下の川沿いに桜並木が続きますので、四季折々で楽しむことができるようでしょう。
前回は同じ東松山にある「さいたまこども動物自然公園」をご紹介しました。もしお時間に余裕があれば今回ご紹介した百穴とセットで楽しんでくださいね。
前回の記事はこちら→https://lay-code.com/post-1010/
最後までお読みいただきありがとうございました!