【嫁入り舟】水郷潮来あやめまつりと長勝寺

Youtuber スーツさんが2021年に公開していた「あやめまつり」に行ってきました。きれいなあやめはもちろん、有名な「嫁入り舟」と素晴らしいお寺に巡り合うことができ、非常に充実した日帰り旅行ができました。

「水郷潮来あやめまつり」とは毎月5月中旬から6月中旬に茨城県潮来市で開催されるイベントです。あやめの開花時期に開催されるので、この時期を逃すと翌年まで待つことになります。

wikipedia によると初回の開催は1952年になっており、歴史はさほど古くはないようで最初は一部の愛好家が行っていた小規模の催しだったようです。しかし、現在ではあやめの開花時期に合わせて当時の慣習を再現した「嫁入り舟」(当時は本当に運河を利用して嫁入りしていたようです)を主軸とした一大イベントになりました。あやめまつりの開催時期は特別運行される特急も設定されるので東京・千葉・茨城では注目度の高いイベントです。

ちなみに潮来は、江戸時代に江戸川を挟んで隣の千葉県佐原市と同じく水運で非常に栄えた街だったので、街中に運河が今も残っています。潮来では、現在でも舟に乗って橋をめぐる十二橋めぐりが名物となっていますよ。

あやめまつりの案内の HP はこちらです → https://www.city.itako.lg.jp/page/page005638.html

あやめまつりが始まってすぐの時期に行ったので満開の時期ではありませんが、それでも十分に綺麗でした。

「潮来」と地名が入っているので茨城県潮来市で開催されますが、開催場所はJR鹿島線「潮来駅」に近い「水郷潮来あやめ園」になります。あやめまつり開催中であっても入場料は無料で入ることができます。

あやめ園の入口には近隣の観光スポットを紹介してくれています。こういう案内は非常に嬉しいですよね!

あやめまつりの主役は案内の表紙を飾る「嫁入り舟」でしょう。嫁入り舟で嫁ぐ花嫁さんは毎年潮来市が募集しており、今回拝見した花嫁さんは「秋田県出身」の方でした。(花婿さんは潮来市が地元の方でした)

嫁入り舟はあやめ園からすこし北上した「水郷旧家磯山邸」を出発し、10分程度であやめ園に到着します。あやめ園内では常時運行状況を放送してくれているので、時間に合わせて見に行くこともできますが、随一の観覧スポットであろう「思案橋」ではわりと早い時間から人が集まっていました。ただ、川を下ってあやめ園のところでUターンしてくれるので、こだわりがなければ園内のどこからでも嫁入り舟を見ることができると思います!

運行ルートの紹介はこちら → https://www.city.itako.lg.jp/data/doc/1652257197_doc_320_0.pdf

通過する事に観覧客からお祝いの言葉が飛びます。
2艘目はおそらくご親族が乗船されているようで少しご両親は恥ずかしそうでした笑

この後はあやめ園内の船着場で下船し人力車でスタート地点の「水郷旧家磯山邸」に戻るようです。園内には新婚さんが乗車される人力車が用意されていました。

実は嫁入り舟を見学するまでに時間がかなりあったので、園内入口の観光案内板で見た「長勝寺」に行ってきました。事前調べは全くせずに看板の案内に誘われて足を延ばしましたがこれが大正解。非常に素晴らしい歴史あるお寺でした!

あやめ園から長勝寺まではすぐの距離です!

源頼朝が武運長久を祈願して創建し、江戸時代には「水戸黄門」で有名な徳川光圀が再建した名刹で、境内の建物には源氏の家紋が、建物の中には徳川家の家紋が記された数々の道具が残されています。各時代の武将や名君からも信頼されていた重要なお寺だったことを下調べなしでも十分に理解することができました。

この山門も非常に素晴らしく、境内への続く道と来た道をしっかりと隔てています。
木々に守られるように本堂がどっしりと待ち構えているようです
本堂は県の有形文化財です。
本堂には源氏の家紋(リンドウ)が刻まれています。

この後ご紹介しますが、あやめまつりの期間に合わせてお寺の中でお茶(抹茶)をいただくことができます。それをいただく茶室までの通路等やお部屋で様々な歴史ある道具を拝見させていただきました。拝観料不要なのが本当に不思議でしたが貴重な物品に会うことができました。ご住職さんやそのスタッフさんの素敵なおもてなしに感謝です!

源氏の家紋の次は徳川の家紋ですからね・・・圧倒されます。
お茶は縁側でいただきましたが、その茶室です。天井も当時を思わせるように低かったです。

色々と見学させていただきましたが、中でも驚いたのは昔の住職さんが利用されていた「駕籠」です。当時のものがきれいな形で残っていたのにも驚きましたが、これに乗られていたということは、当時はかなりの地位にあるお方だったことが伺えます。まさに資料館に来たようなお寺参りでした。

ピントがずれてしまいましたが、当時使われていた駕籠がそのまま残っています!何百年前のものでしょうか・・・

最初は境内を「お参りして、散策できればいいねー」といった感じでしたが、掃除中のお寺のスタッフさんと会話したところ、御朱印をいただけるとのことで、寺務所に向かいました。そこで期間限定の御朱印があることに喜びつつ、よくよくその横の案内を見るとお茶をいただけるとのこと!お寺の中でお茶をいただける機会なんて滅多にありませんので、ほぼ即決。本格的な抹茶でしたが、娘や3歳の息子もぺろっといただける美味しいお茶でした。お庭も非常に素敵で、足を伸ばして開放的な気分を味わわせていただきました・・・!「あれ?何時から嫁入り舟だっけ?」と当初の予定を忘れるほどリラックスさせていただきました。本当にありがとうございました。

紫陽花を模した素敵な和菓子もいただけました!すぐ子供に食べられましたが・・

長勝寺で一休みさせていただいた後は、来る途中で気になっていたお米屋さん「若槇米穀店」に立ち寄ります。ここで自家製のおかきをいただき、あやめ園に戻ります。あやめまつりが本来の目的でしたが、潮来観光のモデルルートを自分たちで作ったような充実感がありました!潮来市観光課の職員さん、ぜひこのルートをモデルコースにしてください!笑

今回は「水郷潮来あやめまつり」と「長勝寺」、そして地元のお米屋さん「若槇米穀店」をご紹介しました。あやめまつり期間ならではの嫁入り舟やあやめの開花など、この時期を逃すとまた来年・・・といったことがないようにこの記事を読んでいただき「お、行ってみようかな」と思っていただけますと幸甚です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

来年のあやめまつりにもまた行きたいと思える良い旅行になりました!

私が今回ご紹介したあやめまつりを知ったスーツさんの動画はこちらです。ご参考までに。(動画内では千葉県佐原市のあやめまつりを紹介しています)

最後になりますが、今回長勝寺でいただいた御朱印です。上の見開きサイズがあやめまつりに合わせた期間限定の御朱印です。仏様とあやめがデザインされていて思い出に残る素敵なデザインです。

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